表題番号:2020C-655 日付:2021/04/01
研究課題光リングネットワークへのSDM適用方法の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 教授 坪川 信
研究成果概要
光MIMOの適用拡大を狙い、マルチコア光ファイバの空間多重伝送方式に基づいた光ネットワーク形態を検討した。今回は光リングネットワークに着目し、光MIMOが有効に適用できることを示した、通常、リングネットワークでは、複数のOADMスイッチを内包するが、リングトポロジーにより、スイッチを介在しても各OADMノード間のチャネル情報がリング内で保持可能となるため、MIMO処理も適用可能となる。このため、たとえコア間クロストークがあっても、光MIMOにより信号劣化が抑制できること、さらには光ファイバ断のような障害時にも光MIMO効果により、従来に比べ柔軟なプロテクション機能も期待できることを示した。これら成果は学術誌及び国際学会に投稿中である。