表題番号:2020C-643 日付:2021/02/06
研究課題カンナビノイドCB1受容体が制御するミトコンドリアダイナミクス・オートファジーの分子基盤
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助手 片岡 孝介
研究成果概要
カンナビノイド受容体CB1をノックアウトしたCB1-KOマウスは海馬において成熟期特異的にマイトファジーが減少していることが分かった。また、分裂と融合によって制御されるミトコンドリアの2D&3D形態を調べたところ、成熟期のCB1-KOではミトコンドリアの伸長性・相互接続性が顕著に増加していることが示唆された。以上より、CB1受容体は加齢依存的にミトコンドリア品質を管理していることが示唆された。本成果は2020年7月にBrain Research bulletin誌に報告した。さらに、見出された現象の分子メカニズムを調べるため、ヒト神経芽細胞腫細胞SH-SY5Yを用いたin vitro実験系を立ち上げた。その結果、CB1受容体の抑制はミトコンドリアの形態を制御することが明らかとなった。