表題番号:2020C-642 日付:2021/04/03
研究課題表現型不均一性の形成に関連する遺伝子発現の解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助教 一色 理乃
研究成果概要
近年,単一菌種の微生物でも,個々の細胞レベルで異なる表現型を持つことが明らかになってきた。表現型の不均一性に関する研究は,大腸菌のような易培養微生物ばかりで進んでおり,難培養微生物ではほとんど何もわかっていない。そこで,本研究では,難培養微生物である硝化細菌を用いて,表現型の不均一性を評価した。評価方法として,まず,多数のフラスコにおける増殖活性のばらつきの数値化を実施した。さらに本研究では,硝化細菌の中でも培養のしやすい株としにくい株を比較して,培養の難易度と不均一性の大きさの相関について解析をした。その結果,培養のしやすい株よりもしにくい株で不均一性が大きいことが明らかになった。