表題番号:2020C-641 日付:2021/02/09
研究課題腸内細菌叢の改善を目指した運動実施の時間運動学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助手 佐々木 裕之
研究成果概要
哺乳類の腸内には約40兆個もの細菌が生息しており、この集団を腸内細菌叢と呼ぶ。腸内細菌叢は宿主の生理状態と密接に関わっており、腸内細菌叢のバランスを整えることが健康状態の保持につながる。適度な運動は腸内細菌叢のバランスを整えることが知られているが、運動の実施タイミングついては検証されていない。本研究で、マウスを用いて、腸内細菌叢の改善に最も効果的な運動の実施タイミングを解明することを目的とし、実験を行った。その結果、朝の時間帯よりも夕の時間帯に運動をすることで、腸内細菌叢の構成を大きく変動させることが示唆された。本研究では、運動の時間帯のみに着目して実験を行ったが、今後は、運動の強度や種類についても検証を行う。