表題番号:2020C-632 日付:2020/11/11
研究課題第一言語獲得および第二言語習得における議論中の質問の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 講師 菅原 彩加
研究成果概要
本研究では、意味論・語用論分野における「議論中の質問 (Question under Discussion; Roberts 1996/2021, Büring 2003)」という概念が幼児の第一言語獲得および第二言語習得において文の解釈にどのような影響を与えるかを考察するものである。第一言語獲得研究に関しては統語的に解釈が一義的に定まる取り立て詞(例:「だけ」「しか~ない」)、文脈を決める韻律により焦点の解釈が定まる副詞(例:「いつも」)、量化子の作用域が関わる文(例:「すべての~は…なかった」)の三種類について実験を行った。第二言語習得に関しては、韻律により焦点の解釈が定まる副詞として“only”と”always”を用いた英文、量化子の作用域が関わる英文を英語学習者対象にパイロット実験を行っている。