表題番号:2020C-629 日付:2021/02/03
研究課題地域密着型カーボンキャプチャーのための都市副産物・新素材のCO2固定化性能調査
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 小峯 秀雄
(連携研究者) 国際理工学センター 准教授 王海龍
(連携研究者) 創造理工学部 社会環境工学科 助手 伊藤大知
研究成果概要
本研究では,申請者が提唱する地域密着型カーボンキャプチャー構想の実現のため,各種素材のCO2固定化データの取得を行い,設計で使用できるデータベースのプロトタイプを構築した.地域密着型カーボンキャプチャー構想とは,各地域で発生する都市副産物や新素材のCO2固定を活用し,SDGs「11:住み続けられるまちづくりを」と「13:気候変動に具体的な対策を」に貢献するプロジェクトである.具体的には,遊離Caを含む石炭灰や製鋼スラグ等の都市副産物やCO2固定に優れた新素材(鹿島建設との共同研究)を選定し,各素材の CO2固定化能力をバッチ式試験とCO2固定化量を定量測定できるカラム型試験を行い,各素材のCO2固定化効率データベースの構築を行った.さらに各素材のX線回折,電子顕微鏡よる観察および炭酸塩含有量試験等の化学分析を行い,遊離Ca による各素材のCO2固定化メカニズムを推察した.