表題番号:2020C-618 日付:2021/02/07
研究課題高速デジタル信号処理を用いた歩行者保護のための2次レーダーシステムに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 川西 哲也
研究成果概要
 本研究では従来のセンシング技術の普及では対応が困難であった見通し外の対象物を検知するレーダシステムに関する研究を行う。交通弱者である歩行者を低コストで検知するシステムの実現が目標である。歩行者の存在を知らせる信号が散乱の影響を受けても識別できる必要があるため、2次レーダ方式の適用を検討している。応答装置は歩行者が携帯できる程度に簡易構造であり、かつ高速応答が可能であることが必須である。限られた電波帯域で高い検知性能の実現を目指すため、オーバーサンプリング技術に着目した。本研究では電波伝搬、レーダ信号処理のシミュレーションを実施し、その結果、2m程度の測位誤差で対象物検知の可能性が示唆された。