表題番号:2020C-611 日付:2021/04/08
研究課題実双曲空間上のテータリフトの内積公式とその応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 成田 宏秋
(連携研究者) University of Oklahoma Professor Ameya Pitale
研究成果概要
オクラホマ大学のAmeya Pitale氏との共同研究により、以前より研究していた複素上半平面上のMaassカスプ形式からのテータリフトについて、その内積公式を明示的に求める計算を行ってきた。この公式はEuler積表示を持ち、不分岐有限素点の成分は既に一般的に計算されているが分岐有限素点と無限素点の成分は自力で計算する必要がある。今年度の研究で我々のテータ―リフトの内積公式の無限素点の明示形を求めることができた。有限分岐素点の明示形も導出のための基本的な材料が揃った段階で現時点で「時間が十分あればできる」という段階に至っている。