表題番号:2020C-606 日付:2021/04/07
研究課題量子計算物理学に向けた量子アルゴリズム開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 講師 白井 達彦
(連携研究者) 早稲田大学 教授 戸川望
(連携研究者) 慶応義塾大学 准教授 田中宗
研究成果概要

量子近似最適化アルゴリズムは、近未来的に実現する誤り訂正のできない量子コンピュータにおいて、量子超越性を示す一つの候補として注目されている。本研究では、最大カット問題と呼ばれる組合せ最適化問題に対する、量子近似最適化アルゴリズムの性能を調べた。2正則グラフの最大カット問題に対し、緩和問題を構成することで、量子近似最適化アルゴリズムの最適化問題が線形計画問題に帰着することを示した。緩和問題である線形計画問題を厳密に解くことで、量子近似最適化アルゴリズムの性能の上限を明らかにした。本研究の結果は、第二回量子ソフトウェア研究会で口頭発表した。