表題番号:2020C-594 日付:2020/11/12
研究課題商品の形態と心理的所有感が商品選択に及ぼす影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 助手 権 純鎬
研究成果概要
本研究は、同一商品における形態の相違(有形/無形)が消費者の製品評価に及ぼす影響について注目している。多くの消費者は、同一商品の場合、有形財の方を無形財よりも高く評価する傾向があるが、その背景には有形商品に触ることによって想起される触覚経験が心理的所有感を知覚させ、結果的に対象への評価を高めるとされている。調査では、同一商品で有形財と無形財の両方が存在する「書籍」を取り上げている。インターネット上の質問紙調査を行った結果、紙の書籍が電子書籍よりも購買意図が高く、特に触覚経験に関連する制御欲求が高い消費者においてその影響が顕著に見られることを確認した。