表題番号:2020C-592 日付:2021/04/06
研究課題製品の存続プロセスの探求ー正統性の観点からー
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 助手 古田 駿輔
研究成果概要
 本研究は、「ある組織が存続する一方で、ある組織がなぜ衰退するのか、そしてこの2つにはどのような違いが存在するのか」という問題に取り組むことで、製品の長期的な存続プロセスの解明を研究の目的としている。より具体的には、ポケットモンスターと映画「ゴジラ」シリーズを研究対象として、定性的な分析を行った。分析結果としては、組織が一度獲得した正統性は、その後の正統性の持続プロセスにおいて負の影響を及ぼす逆機能現象が生起する可能性を明らかにした。また、従来の新制度派組織論では、組織が正統性をコントロールできることが前提とされていたが、本研究結果により組織が正統性をコントロールできない側面も確認できた。