表題番号:2020C-574 日付:2021/02/19
研究課題1880〜1910年代のフランスにおけるボナパルティストとナショナリストの研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 助手 湯浅 翔馬
研究成果概要

 本研究では、旧来の右翼であるボナパルティストと新興の右翼勢力であるナショナリストの関係を明らかにするべく、1880年代におけるボナパルト派左派集団であるジェローム派と、急進共和派出身のブーランジストの間の相互作用を検討した。その成果を「「ナポレオン」と共和政 ─ブーランジェ事件期におけるジェローム派の思想と運動─」『西洋史論叢』第42号に掲載した。

 また第一次世界大戦前夜のパリのカルティエ・ラタンにおけるアクシオン・フランセーズと、ボナパルト派の青年組織(人民投票青年同盟Les Jeunnesses plébiscitaires、およびその学生セクションである人民投票派学生連合Union des Étudiants plébiscitaires)の敵対関係と影響関係に関する論文を2021年度に学会紙に投稿する予定である。