表題番号:2020C-572 日付:2021/04/08
研究課題日本前近代史料の総合的研究―中世文書を中心に―
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 准教授 下村 周太郎
研究成果概要
本研究では、中世を中心とした日本の前近代史料について、多様な観点から検討をおこなうため、史料の基礎的な調査・データの収集を行い、分析の視角や方法を追究することを目的としている。特に史料や情報の収集を中心に行い、第一に、早稲田大学図書館所蔵「荻野三七彦旧蔵史料」をとりあげ、当該蒐集文書群に含まれる中世文書の内容や書誌情報の分析、既刊史料集での翻刻状況の確認などを進めた。第二に、鎌倉時代の代表的な史料集で、最近WEB上でフルテキストデータの公開も始まった『鎌倉遺文』について、他の史料集などとの照合から史料の既収・未収状況の確認、収録文書における翻字や地名比定・人名比定の正誤の検証などをおこなった。