表題番号:2020C-558 日付:2021/02/23
研究課題共話概念に基づくデジタルウェルビーイングに資するインタフェースの研究開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 准教授 チェン ドミニク
研究成果概要
コロナ禍でリモートワークが普及し、オンラインが主流なコミュニケーションの場になる中、デジタル環境を介した社会的存在感(Social Presence)や共在感覚の重要性が高まった。そこでは、主観性を対置するのではなく重ね合わせる共話の構造が注目される。今年度は昨年度に引き続き、TypeTraceを用いた実験に関する論文を精査しながら、その他でも教育や研究の現場において共話の構成要素である「あいづち」を擬似的に共有する実験装置を開発した。また、Ars Electronica 2020 Tokyo Gardenプログラム(2020年9月)にて、あいちトリエンナーレ2019に出展した作品『Last Words / TypeTrace』(dividual inc.)の国際版を展開した。そして、ウェルビーイング概念を個人ではなく間主観的に捉えるための国際的な議論の論文も刊行された。