表題番号:2020C-508 日付:2021/04/09
研究課題教育格差メカニズムの実証的検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 留学センター 准教授 松岡 亮二
研究成果概要
 子供自身が選ぶことのできない初期条件である「生まれ」によって学力などの成果に差がある「教育格差」のメカニズムを検討することが本課題の目的である。そのために、公立校で収集されたデータで出身家庭の社会経済的地位による格差の可視化が可能であり、既存のデータを記述的に分析することで政策的意思決定の資料になり得ることを示した。具体的には、大都市部(X市)の公立小学校において4年・5年・6年と同じ児童・学校を追跡したパネルデータを用いて、一時点の調査だけでは見えてこない社会経済的地位による児童間・学校間の学力・行動などの格差を、自治体の教育行政の意思決定に活用できる分かりやすい形で実証的に提示した。