表題番号:2020C-489 日付:2021/03/30
研究課題酒泉出土魏晋時代墳墓画像の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 本庄高等学院 教諭 三崎 良章
研究成果概要
 本研究では、魏晋時代の墳墓である酒泉市果園郷の西溝4・5号墓及び酒泉市の東の張掖市高台県の苦水口1・2号墓の画像磚の画像を検討した。その結果、西溝4・5号墓は、2室墓と3室墓と構造は異なるが、その画像の内容、墓室内での画像の位置が共通し、画像の描き方もよく似ている。一方、苦水口1・2号墓も3室墓と2室墓であるが、画像の内容、位置、描き方は酷似している。こうした近接して築造された墳墓の画像の共通性は果園郷の北西の嘉峪関市の新城墓群でも指摘されている。すなわち本研究によって、魏晋時代の酒泉を中心とした地域では、近接する墳墓に共通する画像を描くことが地域の特性の一つとなっていることが指摘できる。