表題番号:2020C-466 日付:2021/04/11
研究課題古代東アジアにおける「境界」地域の国家的支配に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 柿沼 亮介
研究成果概要
 本研究では、古代東アジアの「境界」地域における「中央」とは異なる国家の支配のあり方に注目することで、地域の視点から一国史を相対化する視座を提供することを目的としている。2020年度は、新型コロナウィルス感染症の影響により、中国や韓国における調査を行うことができなかったため、沖縄・鹿児島両県など国内の「境界」地域における調査を行い、古代の南島地域における境界性について検討するなどした。さらに調査結果について、北陸、壱岐・対馬、五島など古代の「境界」地域の支配のあり方と比較することで、「辺境」支配から翻って古代国家について考究することの妥当性についても検討した。