表題番号:2020C-462 日付:2021/04/07
研究課題文化資源としての遺跡公園についての研究 ー中国・円明園の復元・整備を中心に
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 森下 壽典
研究成果概要

COVID-19の拡大に伴い、円明園の現地調査を行えなかったので、先行研究や中国の報道などを資料として基礎的な情報を収集した。その成果を整理しておく。円明園は、庭園建築としての評価に加え、愛国心教育の題材ともされてきた。遺跡公園としての整備では、略奪・破壊の記憶をとどめるために修復・保存に反対する主張も繰り返されている。すなわち、円明園は、どこに資源的価値を見出して保存・復元の対象とするのかという問題をめぐり、重要な事例である。さらに円明園を模したテーマパークやレプリカは中国各地にあり、文化資源の真正性の問題についても、有意義な事例と言える。今後、現地調査が可能になり次第、研究を展開していく。