表題番号:2020C-455 日付:2021/04/07
研究課題ビジネス接触場面における規範とその形成
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 日本語教育研究センター 講師 武田 誠
研究成果概要
 本研究では先行研究を参考に、在日日本企業などで働く外国人社員が実施のビジネス場面で用いる規範がどのように形成されるのか、複線径路等至性アプローチ(Trajectory Equifinality Approach: TEA)を用いて明らかにする際の方法論の精緻化を試みた。その結果、「外国人社員が日本語を用いた実際のビジネス場面においてある規範の存在を認識すること」を等至点(Equifinality Point: EFP)とし得ることがわかった。また、規範形成をTEAのTLMGの第2層(記号レベル)、第3層(信念・価値観レベル)における変化として捉えていくことが可能であることが示唆された。今後は実際のデータを踏まえて、言語管理理論の諸概念とTEAにおける諸概念の対応関係を明確にしていく必要がある。