表題番号:2020C-444 日付:2021/04/04
研究課題脅威認識の形成と経済相互依存ー強制行動の影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 大学院アジア太平洋研究科 教授 植木 千可子
研究成果概要

本研究は、経済アクター及び経済的要因が安全保障上の脅威認識の形成に与える影響を明らかにすることを目指した。脅威認識の研究は、主に外交・安全保障アクターの認識を中心に分析されてきた。経済要因が脅威認識の形成に与える影響を分析した研究は少ない。本研究では、とくに、中国の経済的な強制行動(coercion)が脅威認識に与える影響に焦点を絞って、経済アクターと外交・安全保障アクターそれぞれの認識を検討した。まずは、事例の選定を中心に研究を進めた。中国が強制する側の事例は、ノルウェー、日本、フィリピン、英国、韓国、ニュージーランド、オーストラリア、カナダなどがある。