表題番号:2020C-442 日付:2021/04/09
研究課題国際連盟と日本
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 大学院アジア太平洋研究科 教授 篠原 初枝
研究成果概要
 国際連盟と日本については、満州事変と国際連盟の関係がかつては多く研究され、近年では、公衆衛生や委任統治の問題についても研究が進んでいる。他方、日本がジュネーヴの連盟において、理事会や事務局でどのような活動をしていたかについては、これまであまり論じてこられなかった。本研究では、連盟に派遣された安達峰一郎、佐藤尚武、杉村陽太郎らの「連盟代表部」がいかに連盟理事会で日本にかかわらない少数民族問題で活躍したかを論じるものである。連盟は、ヨーロッパの火種ともいえるドイツ・ポーランド少数民族問題について、第3国日本に「報告者」としての担当を依頼し、日本の外交団は粘り強く、その問題解決に努力した。