表題番号:2020C-406 日付:2021/02/22
研究課題下腿周囲径計測によるサルコペニア評価と糖尿病有病率の関連
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 講師 川上 諒子
研究成果概要

本研究では、下腿周囲径と自記式問診票および血液検査により判定した糖尿病有病率の関係を横断的に検証することを目的とした。対象者は40歳以上の中高齢男女1314人であった。糖尿病有病者数は66人と少なかったため、糖尿病境界型を含めた165人を本研究のアウトカムとして解析した。性別ごとに下腿周囲径の値に基づき3分位に群分けをした。性別、年齢、体脂肪率、運動習慣、喫煙習慣、飲酒習慣、糖尿病家族歴を調整後、最も下腿周囲径が小さい群(T1)を基準とした場合の他の2群の多変量調整オッズ比(95%信頼区間)は、T2群で0.910.59-1.42)、T3群で0.840.51-1.38)となった。下腿周囲径が大きい群ほど糖尿病有病のオッズ比は低い値であったが、統計学的に有意な関係は認められなかった(トレンド検定P値=0.486)。今後、さらに解析者数を増やして検討するとともに、追跡調査を行い、縦断的な解析を行う予定である。