表題番号:2020C-395 日付:2022/03/31
研究課題前帯状回の活動抑制に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 正木 宏明
研究成果概要
アスリートが試合中に「あがり」を体験すると、前帯状回(anterior cingulate cortex: ACC)の過剰賦活が生じ、自動化していた動作が崩れてしまう。本研究では、ACCを抑制する実験操作を行い、実際のACC抑制を3テスラMRIによって確認することを計画した。しかしながら、Covid-19の感染拡大を受け、MRI実験を断念することとなった。MRI実験の中止を受けて、本研究計画からスピンアウトした脳波実験では、ACCに起源をもつN2成分が、従来信じられていた抑制機能ではなくエラー検出を反映することを示した(Maruo & Masaki, 2022)。