表題番号:2020C-376 日付:2021/04/03
研究課題カウンセリングプロセスの客観評定における被評定行為の精緻化と実装化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 准教授 桂川 泰典
研究成果概要

カウンセリング(Co.)プロセスの客観的な測定方法として,カウンセリング後にセラピスト(Th.)またはクライエント(Cl.)がセッションの印象等を評定することで,その後のカウンセリングの進展や症状の改善を予測できるツールの開発が行われている(例えば,session evaluation questionnaire(Stiles, Gordon, & Lani, 2002)working alliance inventoryHorvath, 1992).。これらの尺度は,Co.の流派によらない汎用性の高いツールである一方,その用いられ方としてはカウンセリング終結後のレトロスペクティブ研究が多い。そこで,心理Co.実施時に,プロセス指標の測定を行い,治療効果およびドロップアウトをプロスペクティブに分析するとともに,要修正指標のTh.へのフィードバックを行うことで,ドロップアウト防止や測定指標の改善がなされるかについて検討を行う。