表題番号:2020C-374 日付:2021/02/03
研究課題反出生主義から見た人生の意味の哲学
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 森岡 正博
研究成果概要

反出生主義の哲学について思想史的研究と同時代の言説の研究を行なった。思想史的研究については、古代ギリシア、古代インドの反出生主義的思想を調査し、それらがショーペンハウアーの哲学思想に結実した経緯を明らかにし、さらに現代的な快苦の非対称性に注目する反出生主義の哲学へとつながったことを論じた。この研究成果は『生まれてこないほうが良かったのか?-生命の哲学へ!』(筑摩選書)として刊行した。また、同時代の言説として多様な反出生主義の思想があることを調査し、それらをカテゴライズする試みを行なった。その成果は2021年中に論文として刊行する予定である。