表題番号:2020C-362 日付:2021/04/06
研究課題ラオス北部における焼畑移動耕作の代替生計としての家畜飼育が社会レジリエンスへ及ぼす影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 准教授 平塚 基志
研究成果概要

ラオス北部のルアンプラバン県ポンサイ郡では、焼畑移動耕作による森林減少・劣化が進んでおり、その対策として民間資金等を動員したREDD+事業が展開されている。この事業では焼畑移動耕作による森林資源への圧力軽減を目的に、焼畑移動耕作を代替する生計手段として家畜飼育(ブタ、ヤギ、ウシ等)を導入しているが、結果として家畜飼育の成功如何が地域住民の貧富の差を招き、地域内での民族間(モン及びカム族)・住民間の連携程度及び食生活(食肉の程度)等にも影響を及ぼしている。以上を踏まえ、REDD+事業と地域住民の生活の安定の双方を達成するあめのポイント整理を進めた。研究を進めた結果、地域レベルでの社会レジリエンス(住民間の連携や協働の程度等)を維持しながらREDD+を円滑に実施していく手法開発が重要になることが改めて明らかになった。