表題番号:2020C-360 日付:2021/03/24
研究課題沖縄・竹富島における内発的観光開発の展開に関する歴史人類学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 原 知章
研究成果概要
 コロナ禍の影響により、研究課題を「『文化的持続可能性』概念の検討」に変更した。本課題の目的は、人類学を中心とする人文学の立場から「文化的持続可能性」の概念の意義や可能性を問い直すことにある。従来の持続可能な開発の取り組みにおいては――少なくとも日本では――「文化」への視点は、必ずしも重視されてこなかった。一方海外では、近年、人文学から自然科学に至る様々な分野や領域を横断する形で、「文化的持続可能性」をめぐる学術的研究や政策的議論が活発化してきている。本研究では、これらの海外における先行議論を批判的に検討しつつ、人文学の立場から日本における「文化的持続可能性」の意義や可能性を問い直すことを試みた。