表題番号:2020C-355 日付:2022/02/03
研究課題高層・地下建築物での垂直移動に配慮した災害時要援護者のための介助・優先避難計画
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 佐野 友紀
研究成果概要
本研究の目的は、近年複雑化する高層・地下建築物での垂直移動に配慮した災害時要援護者のための介助・優先避難計画の検討を行うために、一時避難待機場所を考慮した誘導灯の視認性に配慮した設置方法の検討をおこなった。具体的には、既往研究を整理するとともに、HMDをもちいたVirtual Reality(仮想現実)空間において実施された被験者実験データの再分析を通して、大規模地下空間における、誘導灯が指し示す方向の理解に関する現況の問題点を調査・分析した。本研究の結果から、一時避難待機場所への誘導に関する基礎的な知見が得られたため、今後さらに災害時要援護者毎の特性に合わせた実験検討を行う必要がある。