表題番号:2020C-351 日付:2021/04/05
研究課題非侵襲脳刺激法による前頭前野を中心とした脳活動モジュレーション
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 大須 理英子
(連携研究者) 人間科学学術院 教授 熊野宏昭
(連携研究者) 人間科学学術院 助手 髙橋徹
研究成果概要
前頭前野の脳活動は緊張や不安に関わっていることが知られている。近赤外分光計測法(fNIRS)を使用し、社交不安が高いと右前頭極の血流が増加することが示されている。そこで、本研究では、前頭前野や連携する脳部位を非侵襲脳刺激法である経頭蓋静磁場刺激(tSMS)によって修飾することで、社交不安に改善が見られるかどうかを検証するための予備的実験を実施した。また、期待するように脳活動が修飾されているかどうかを確認するために、刺激の前後で近赤外分光計測法により脳活動の変化をモニターした。その結果、tSMSにより、社交不安の要因である主観的な⾃⼰注⽬状態の緩和に繋がる可能性が⽰唆された。