表題番号:2020C-328 日付:2021/04/09
研究課題大規模光集積回路における半導体レーザの発振モード安定化の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 准教授 硴塚 孝明
研究成果概要
ネットワークの通信トラフィック量が増大を続けており、光データ通信の更なる大容量化に向けてシリコン基板上のアレイ光源集積が期待されている。一方、高密度集積に向けては光回路内の光反射による半導体レーザの発振モードの不安定化が課題である。本研究では、シリコン基板上集積半導体レーザの反射耐性向上をめざしたメンブレンレーザを検討した。高結合係数を有する分布帰還型(DFB)活性層領域と分布ブラッグ反射器(DBR)領域の組み合わせにより、活性層のキャリア揺らぎの影響を抑制する共振器構造を設計し、実効線幅増大係数の低減によって、DFB構造に対し反射耐性を約18 dB改善できることを数値解析により明らかにした。