表題番号:2020C-310 日付:2021/04/08
研究課題ゼブラフィッシュを用いたCRMPの神経発生・神経再生への関与の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 大島 登志男
研究成果概要

CRMP2CRMP1-5からなる遺伝子ファミリーの一つであり、発生期の神経系に発現している。本研究では、CRISPR/Cas9を用いてCRMP2 knockout zebrafishの作成を行ない、その表現型を解析した。CRISPR/Cas9によるゲノム編集により1塩基挿入が起こり、結果的に短いN末のみが翻訳される変異が導入された。神経細胞をGFPで可視化するためTg(isl1:GFP)と交配して解析したところ、顔面神経核の形成不全が明らかとなった。また、この表現型は野生型CRMP2 mRNAで正常化したことから、変異導入によるCRMP2の機能喪失に特異的な表現型であることが証明された。