表題番号：2020C-305
日付：2023/09/14
研究課題高温超伝導体Bi2Sr2CaCu2O8-δの対称性の破れと巨大光学異方性の発現
| 研究者所属（当時） | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| （代表者） | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 朝日 透 |
| （連携研究者） | 高エネルギー加速機研究機構 | 研究員 | 松本匡貴 |
- 研究成果概要
- 本研究は発見から30年以上未解明である銅酸化物高温超伝導の超伝導発現メカニズムに対して、物質中の空間・時間反転対称性の破れおよび光学的異方性の観点からアプローチし秩序形成に関する新たな知見の探索を目指すものである。研究手法として本研究グループが独自に開発してきた偏光分光法である「Generalized-High Accuracy Universal Polarimeter」（一般型高精度万能旋光計、略称、G-HAUP）を用いて、銅酸化物高温超伝導体Bi2Sr2CaCu2O8-δの光学測定を行った。本研究によりBi2Sr2CaCu2O8-δが紫外光領域において巨大な光学的異方性を示すことを発見し、詳細に条件検討を行うことでその起因について考察した。本研究成果は国際雑誌「Journal of the Physical Society of Japan」のLettersとして2021年10月に出版された。