表題番号:2020C-302 日付:2021/04/02
研究課題THETAシステムを基盤とした抗原-抗体反応の温度依存性解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助手 三浦 宏太
研究成果概要

熱刺激によるタンパク質間相互作用の制御は、その有用性にも関わらず、達成するためのツールが未発達である。申請者らは以前、温度依存的に大きく結合力が変化する抗体を発見し、それを応用したタンパク質精製系THETAシステムを開発した。本研究では、抗体の温度依存性の分子基盤を解明し、抗原-抗体反応の温度依存的な制御を可能にすることを目的とした。まず、複数の抗体の結合力の温度依存性を調べたところ、広く商業的に利用される抗体の中にも温度応答性を持つものが存在することを発見した。また、そのような抗体がTHETAシステムに適用可能であることを示した。