表題番号:2020C-297 日付:2021/04/12
研究課題5G向け高耐圧RFフィルタ応用に向けた分極反転多層構造の圧電薄膜の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 准教授 柳谷 隆彦
研究成果概要

同じ動作周波数の薄膜共振子において、n層の分極反転多層構造の膜厚はn倍となり、耐電圧性を向上できると考えられる。基板をターゲットに対して斜めに配置することで、スパッタされた粒子を基板に対して斜めに入射させて、c軸傾斜したScAlN膜を成長させた。c軸ジグザグ構造は、各層の成膜後に基板を180度回転させることによって得た。4c軸ジグザグ構造ScAlN薄膜を用いた基板なし(FBAR)圧電共振子についてネットワークアナライザを用いてSパラメータ測定を行い、4次モードの共振特性を確認した。Masonの等価回路モデルによる計算結果ともよく一致した。