表題番号:2020C-292 日付:2021/04/09
研究課題環境温度が魚類コラーゲンに与える影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助手 藤井 一徳
(連携研究者) 理工学術院 先進理工学部 教授 小出 隆規
研究成果概要
本研究では、環境の温度が変温動物である魚類のコラーゲンの性質にどのような影響を与えるのかを解明することを目指している。コラーゲンは3本のポリペプチド鎖からなる3重らせん構造をもつタンパク質であり、その構造は翻訳後修飾などにより熱的に安定化されている。この安定化の度合いが環境の温度によって変化しているのかを明らかにすべく、魚類細胞を複数の異なる温度で培養し、分泌されたコラーゲンの熱変性温度を測定した。その結果、高温で培養した際に分泌されたコラーゲンでは、3重らせん構造の熱変性温度が上昇していることが明らかになった。