表題番号:2020C-285
日付:2021/06/12
研究課題電気伝導性配位高分子の合成とその機能
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 山口 正 |
- 研究成果概要
- 酸化還元活性であり、キレート部位を3カ所有する1,4,5,8,9,12-hexaazatriphenylene (HAT)とCu(I)塩を溶液中で混合し黒褐色の配位高分子を得た。粉末ペレット試料の電気伝導度は2×10-8 Scm-1と低いながらも電気伝導性を示した。X線光電子スペクトル測定からCu(I)とCu(II)の混合原子価状態になっていることが明らかになった。拡散反射スペクトル測定よりバンドギャップが約1.6 eVであると推定された。また、フッ素ドープ酸化スズ (FTO)基板をHAT溶液とCu(I)塩溶液に交互に浸漬させることにより薄膜を作成した。この膜のサイクリックボルタンメトリー測定から伝導バンドの下端の準位が約-0.5 V vs SCEであることが見積もられた。