表題番号:2020C-284
日付:2021/04/14
研究課題エノールリンオキシドの触媒的不斉ヘテロディールスアルダー反応の開発
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 中田 雅久 |
- 研究成果概要
- 1-メチル-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンをNaHで処理し、Ph2PClと反応させて得たエノールリンオキシド①のルイス酸を触媒とする反応では、温和なルイス酸Cu(OTf)2(10 mol %)を用いてもMVKの重合が優先しておこり、HDA 反応は進行しなかった。①とシンナムアルデヒドとの反応では生成物が認められたが、不安定であったため構造決定に至っていない。この結果は①のHDA 反応の生成物が酸に弱いケタール構造をもつため不安定であることに起因すると考えられる。そこで、研究方針を、炭素環を形成する①の逆電子要請型[4+2]付加環化反応とその不斉触媒化に変えて検討中である。