表題番号:2020C-282 日付:2021/04/03
研究課題メチレン鎖で架橋したオルトアミノメチルジボロン酸のグルコースに対する反応性の検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 石原 浩二
研究成果概要
 長さの異なる三種類のメチレン鎖リンカー(メチレン鎖の数 n = 4, 6, 8)で架橋したオルトアミノメチルジボロン酸を合成し、D-グルコースに対する反応の速度論的および平衡論的測定と解析を行うことにより、D-グルコースの選択的センシングに適した架橋炭素鎖の長さを検討した。解析結果より、ジボロン酸に対してD-グルコースの濃度が過剰の条件で、n = 4のジボロン酸はD-グルコースと1:1で反応するが、n = 6 および n = 8 のジボロン酸は1:2で反応することがわかった。すなわち、n = 4 のジボロン酸のみがD-グルコース分子中の2カ所のジオール部位と結合し、D-グルコース選択性を発現する可能性が高いことがわかった。