表題番号:2020C-270
日付:2021/04/10
研究課題重力波天文学に向けた相対論的三体系のダイナミクスと重力波
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 前田 恵一 |
- 研究成果概要
- 連星合体からの重力波直接観測により、新しい天文学としての重力波天文学は物理学や天文学に大きな寄与をする段階になってきた。この段階において、理論物理学として重要な課題は、観測可能な重力波源の詳細な解析で、現在発見されている連星以外の重力波源はさらに新たな情報をもたらすと期待される。申請者は、階層的3体系のダイナミクスの解析を行い、そのような系からの放出重力波について詳細に調べた。その結果、現在計画されているLISAなどによる観測可能性を指摘した。また、Lense-Thirring効果が重要となるブラックホールが回転している場合についての解析も行い、その重要性を指摘した。