表題番号:2020C-265 日付:2021/04/02
研究課題触覚提示のための微小振動センサ・アクチュエータに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 澤田 秀之
研究成果概要

形状記憶合金(SMA)の相変態は熱の移動によって引き起こされるため、これまでは高速動作が要求されるようなアクチュエーションとその制御には不向きであると考えられていた。申請者らはこれまでの研究で、パルス電流を流すことで、その周波数に同期して300Hzを超える周波数までの振動が発生することを見だした。本研究では、Ti-Ni-CuSMAワイヤについて、その高速伸縮動作と時間応答を精密に測定することで、高速変態の特性解析と考察をおこなった。更に、SMAの変態動作のダイナミクスならびに変態量を正確に制御する手法を確立し、ソフトアクチュエータ、フレキシブルセンサへの応用を見出した。