表題番号:2020C-255 日付:2021/03/28
研究課題ヤキ族の虚像と実像ーー人々はヤキ族をどのように描いてきたか
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 准教授 岡田 敦美
研究成果概要

メキシコ・ヤキ族が、米・墨の新聞や論壇、パフォーマンスや作品において、どのように描かれてきたのかを明らかにすることを研究目的とする。申請者は一次史料や現地調査の他、歴史・人類学の先行研究に依拠して、これらヤキ族に関連する研究を行ってきたが、学術資料の外部の言説は研究対象外だった。しかしこれらの言説や記述の中には既に捏造と考えられている大きな影響力を持った世界的なベストセラーさえあり、世論形成に大きな影響を持った。生身のヤキ族がそれらの言説に晒されてきた以上、これら「ヤキ族の表象」の生成過程や歴史的文脈、その影響を考察する必要がある。本研究ではそのための新聞データベース調査を中心に実施した。