表題番号:2020C-244 日付:2021/03/04
研究課題電気化学デバイスの電極電解質界面の効率的な作製方法
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 中垣 隆雄
研究成果概要
 固体酸化物形燃料電池(SOFC)の出力密度向上による原材料費の削減が望まれる.SOFCのアノード側反応は電子,酸化物イオン,燃料ガスが輸送経路の断裂無く介在する有効な三相界面(TPB)でのみ生じる.有効なTPB密度増大による出力密度向上を達成すべく,付加製造技術によるTPBの井桁構造作製を目標とした.水溶・熱可塑性樹脂で構成される型へスラリーを充填の後,樹脂のみ除去することで所望の構造を得る.樹脂は型の作製条件よりPVA・PLAを選定した.型からの流出が無く充填可能なスラリーを分散媒量により調整,バインダーとしてPVBを10 wt%添加することで各除去工程の課題を解決した.型およびスラリーの調整,焼結・除去方法を確立し,2材料の井桁構造体の作製に成功した.