表題番号:2020C-242 日付:2021/04/09
研究課題高度手術支援を目指した術中状況認識のデジタル化戦略
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 大谷 淳
研究成果概要
本年度は、手術工程の認識を行うために必要な前処理である、手術に参加している人物を個別に切り出す処理について検討を行った。具体的には、まず手術室を俯瞰するように設置されたカメラにより手術室内の医療スタッフを撮影し、カメラの映像より人物の骨格を二次元的に、OpenPoseを用いて抽出する。次に、ディープラーニングにより、抽出された二次元骨格から三次元的に立体化を行う。最後に、この三次元的な骨格を機械学習によって解析し、最終的な人物の識別を行う。7名約50万セットの骨格情報を使用して学習を行った結果、各関節座標の平均絶対誤差16.7mmを達成した。今後は、さらに推定精度の向上を目指すとともに、手術工程の認識の検討を進める。