表題番号:2020C-236 日付:2020/10/29
研究課題摩擦振子型免震機構付き橋脚に用いる滑り面形状の最適化と寸法効果に関する実験的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 秋山 充良
研究成果概要
 ダメージフリー橋梁の開発を目指し,摩擦振子型免震機構を有するRC橋脚を提案するとともに,その震動実験を行ってきた.提案構造は,橋脚中間部に滑り面を設けることで橋脚下部に伝達される地震時慣性力を大幅に低減することができる.特徴は3Dプリンターで製作したコンクリート型枠を用いることで,複雑な形状を有する滑り面を安価に製作できる点にある.本研究では,過去に用いた橋梁模型を大型化し,提案構造の地震応答に及ぼす寸法効果の影響を検討するための震動実験を実施し,提案構造で生じる応答加速度の低減効果や残留変位の大きさが供試体寸法に依存しないことを確認した.