表題番号:2020C-223 日付:2021/04/09
研究課題持続可能な弾性体としての超々高層建築物を実現する制振システムに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 早部 安弘
研究成果概要
持続可能な都市化の実現を目指す今、過密化した都市からゆとりのある住空間が求められているが、従来型の超高層ビルの設計では、巨大地震動や巨大台風に対して構造体の一部を塑性化させている場合が多い。このような超高層ビルでは、巨大地震後にスクラップ・アンド・ビルトを繰り返すことになり、持続可能な都市の実現とは言えない。近い将来にビル機能を集約し、国際レベルの400m級以上の超々高層ビルの設計・建設を計画するときには完全弾性体として構造体が望まれるべきである。そのためには制振構造による応答制御技術が不可欠となる。本研究では、弾性体としての超々高層ビルに望ましい架構システムの在り方について分析した。