表題番号:2020C-203 日付:2020/10/21
研究課題情報理論的完全情報保護のもと効率的かつ信頼性が高い分散計算システムの理論基盤構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 松嶋 敏泰
研究成果概要

本研究の目的は,情報理論的に完全に情報を保護したもとでの高信頼性を有する高効率な分散計算システムの理論基盤を構築することである.本研究では,効率性,安全性,秘匿性を考慮した分散処理システムを数理的に定式化し,各評価基準の最適値のトレードオフ解析を行い,最適性を達成する分散計算システムを構築する手法を採用した.成果の一つとして,情報理論的に完全にプライバシ保護したもとでの通信の効率が最適である情報検索システムと,サーバの情報が他サーバの情報から最適な効率で復元可能な分散ストレージシステムの対応関係を,集合等の記法を用いて簡明に整理したことが挙げられる.本成果は3月の情報理論研究会にて公開された.