表題番号:2020C-199 日付:2021/04/02
研究課題Einstein方程式の構造保存型数値解法の構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 米田 元
研究成果概要
Einstein方程式を数値解析するとき,束縛条件つき時間発展問題となり,束縛条件の破れをより小さく抑える差分方程式が必要である。その作成のためには,まず差分方程式から解析的に束縛条件の破れを評価する必要がある。その方法として Constraint's order of accuracy (COA)という指標を提案した。この指標の示す値と,実際の数値計算のConstraintの破れが強く相関し,連動していることをいろいろな発展方程式とその差分化について確認した。さらにパラメータ付きの差分化を用いて,このCOAが向上するようにパラメータを決め,良いパラメータを選べば,数値計算の際のConstraintの破れを小さい抑えることが出来ることを確かめた。