表題番号:2020C-195 日付:2021/07/09
研究課題超音速インテークの横滑り特性に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 佐藤 哲也
研究成果概要
本研究は、JAXAと大学が共同で提案した極超音速統合制御実験(HIMICO)用可変インテークの横滑り角特性の調査である。実験はJAXA相模原の超音速風洞を用い、主流マッハ数3.4とした。TPR-MCR(全圧-流量)線図からは、始動時に出口ノズルを閉めた時、β=0°時にはMCRがほとんど低下せずTPRが上昇するに対し、β=5°時にはMCRが低下し、TPRがほとんど変化しないという特徴が得られた。これらの性能差は、インテーク内部における圧縮/膨張領域での渦、剥離の形成とそれに伴う衝撃波構造の変化であると推察した。今後は詳細な流れ場を数値解析によって検証する予定である。