表題番号:2020C-194
日付:2021/04/03
研究課題接バンドル上のラグランジュ・ディラック構造とその応用
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 基幹理工学部 | 教授 | 吉村 浩明 |
(連携研究者) | Ecole Normale Superieure in Paris | CNRS Researcher | Francois Gay-Balmaz |
- 研究成果概要
ディラック構造は,ポアソン構造とシンプレクティック構造を拡張した幾何学的概念であり,拘束を受けるハミルトン系などの応用がなされている.一方,接バンドル上には幾何構造が自然に備わっておらず,ディラック構造が存在するかどうかは十分に解明されていない.本研究では,接バンドル上に正則なラグランジアンを与えることで,接バンドル上にディラック構造を定義し,さらにラグランジュ・ディラック力学系を定義した.その上で,速度相空間上の変分原理を提案することで,一般化されたラグランジュ・ダランベール方程式が導かれることを示した.この方程式が接バンドル上のラグランジュ・ディラック系と一致することを明らかにした.