表題番号:2020C-189 日付:2021/04/12
研究課題会話システムのプロトコルとアーキテクチャに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 小林 哲則
研究成果概要
 提案する音声会話の4階層プロトコルのうち,ターンテイク層の機能の精緻化について検討した。
 ターンテイク層では,リズムの良い会話の実現のために,文脈に応じてシステムが番をとるべきかとらざるべきか,とるとするならばどの程度の時間をおいてとるべきかを決定する。昨年度,この解決のために,TGN(Timing Generating Networks)とよぶ,イベントの出力タイミングを制御可能なニューラルネットワークを提案したが,本年度はこれに発話義務推定とのマルチタスクで学習する仕組みと,言語情報利用の仕組みとを組み込んで精緻化した。この拡張によって,発話タイミングを0.5秒以内で推定できる精度を7.5%向上させることができた。